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BASIC COLLECTION

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hino

marrow

ものづくりをする上で必要になる原料。
国内外にあふれる多種多様な素材を選ぶ前に、自社でのものづくりには無駄がないか。本来廃棄していたものは本当にもう使えないものなのか。 ずっと頭の片隅にあった課題に目を向け、2年半の歳月をかけた新たな取り組みとして2023年の秋冬よりコレクションを展開。

「marrow」の原料は「蚊帳」。
着古されたかやの日常着を回収したり、縫製の際に発生する余り布を原料の一部として使用することで「循環型経済」を実践したサステナブルコレクション。



slub

井上企画・幡は綿の糸を用いた蚊帳生地を衣類やふきんに仕立て、暮らしに寄り添った商品を提案してきました。

夏物としてのイメージが強い蚊帳生地。
幡の蚊帳は綿100%でやさしい肌触りが特徴のため、”夏だけではなく寒い季節でも身に着けたい”とのお声をいただくことが増えました。

そんな中、表情のあるスラブ糸で蚊帳織りの生地をつくったら、空気を含んで暖かさが増すのでは?と思いつきました。 そうすれば1年中身に着けられる商品が作れるという発想から「スラブのかや」シリーズが誕生しました。

slab
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caya

奈良晒にならんで、奈良の地場産業である蚊帳織り。
「風は通すが蚊は通さない」と、日本の夏を過ごすために必需品だった蚊帳の生地で、「子供のための夏服を作ったら」と林田千華が考えました。
蚊帳生地は目が粗いため(だから涼しいのですが)縫製しやすい様に糊付けがされており、糊を落とすと1回りも2回りも収縮するため、業界では衣類にするなど、誰も考えていませんでした。
自身の子供が心地好く過ごせるようにと作った服は想像以上に快適で、ならば、と大人の服を自社で企画を始めました。

他にはない涼やかさで、多くのお客様にご満足いただける様な製品づくりを心がけています。

caya

「風は通すが蚊は通さない」の絶妙な粗い織。それがかやです。縫製しやすいよう、織り上がりの生地をでんぷん糊に浸して目ずれを防ぐ工程を加えます。洗濯によってこのでんぷん糊が落ち、ふんわり柔らかな蚊帳の日常着へと変化を遂げます。

caya

子供のために蚊帳生地で作った衣類は肌触り、風通しの良さ、すぐに乾く気軽さなど、利点がいっぱいあることを再認識。しかし、本格的な製品化を考えると、いくつかの課題がありました。
第一のハードルは「粗目織」であるための「滑脱」でした。目が粗いために生地の糸が抜け落ちやすく、縫い方の調整やデザインの制限などが出てきました。ですがこの粗目織であることは、蚊帳生地の最大の特徴。糸の番手(太さ)や1インチあたりの経糸と緯糸それぞれのピッチ(間隔)など、試作やテストを重ねながら、「幡独自の着るための蚊帳生地」を作りました。
第二のハードルは水を通すことで縮むこと。洗濯後の収縮計算をしながら、出来上がりのサイズを考慮したパターンを考えました。
綿100%のため吸水性が良いのはもちろん、糸一本一本の空気に触れる面積が多いことにより速乾性にも優れています。洗えば洗うほど生地の目がほぐれて糸が空気を含み、柔らかく変化していく様子はまさに生地を育てる感覚です。
肌に触れるものだから、心地よく使えるものにしたい。そんな想いを込めてものづくりをしています。


caya

【日野さんコメント】
かやの定番アイテムといえば布巾。
痒い所に手が届く豊富なバリエーションは、用途によって重ねが違うのが味噌。
ニンニクや生姜など、風通しが重要なモノを入れる「野菜袋S」は一重。
拭いたり、漉したり、包んだり、の「棉ふきん」は二重。ちょっと重量のあるジャガイモや玉ねぎを入れたい「野菜袋L」も二重。
「お手ふき」はちょっとふっくらの三重。
特に気に入っているのはお台ふき。八重の厚みはしっかりと拭き切る感じで、なんとも気持ち良いです。
作り手の気配りが感じられます。

「寄り添いながら使い倒したい」と思えるアイテムたちです。


asa

昔ながらの手績み・手織りの苧麻。わたしたちは『旧製生平(きゅうせいきびら)』と呼んでいます。
績む(うむ)とは、麻の繊維を細く裂き、繊維と繊維を1本1本手作業で繋いでいくこと。そうしてできた糸を、今度は手作業で織り上げていく。地道な作業を繰り返すことで上質な生地が出来上がります。

asa

奈良の伝統工芸である「奈良晒」
かつては奈良町のおよそ九割はこの奈良晒に関連した職を持っていたと言われるほど盛んにつくられていました。晒された純白の手織り麻は、その質の良さと美しさから江戸時代には幕府御用達品として重宝されていました。
井上企画・幡は、そんな奈良の地で写真家の井上博道と奈良晒の老舗に生まれ育った井上千鶴が、日本の伝統的な美しさを取り入れた暮らしの提案として、麻生地を使った生活雑貨をつくりはじめました。
手績み手織りの麻の質感は表情豊かで、苧麻の茎の色により繊維の色も微妙に異なります。反物を地の目に沿い、丁寧に手切りで裁断し縫製を施すことにより、品格のある商品が出来上がります。現代のライフスタイルに合う質の高い麻製品をこれからも提案したいと思います。

asa

【日野さんコメント】
グレーズリネンのバッグを持っていると、必ず、何の素材?と聞かれます。「リネンに顔料を二度塗りした樹脂加工」というこのバッグはなんとも独特な風合いに惹かれて手に取りました。
使って実感したのは、内に三つと外に二つのポケットの有り難さ。見た目よりも容量があるのでたくさん物を入れがちですが、これだけの数のポケットがあれば、それぞれに仕分け、慌てずに物を探し出せます。
ラップトップPCも入れて、ポーチやちょっとした買い物も入れ……と、あれも入れ、これも入れ、と膨れた時は、蓋についたマグネットでしっかり閉じると安心感があり、見た目の締まりも出てきます。ついつい入れすぎて、重くなってしまうのは贅沢な悩みですが、その重さにも耐え得るしっかりした縫製で頼もしい限りなのです。今回、角布がつき、さらに頼り甲斐が増してます。


profile

日野 明子

1967年生まれ。
共立女子大学家政学部生活美術科に入ったことで、工業デザイナーの秋岡芳夫先生に教わる僥倖を得る。1999年に「スタジオ木瓜」として独立。
現在、ひとり問屋、展覧会企画、地場産業アドバイザー、雑誌や新聞などの媒体への協力、大学での講義などをしている。



©2020 有限会社井上企画・幡