当店で知る人ぞ知る逸品、中井製茶さんの「かりがねほうじ茶」。
中井さんは奈良の北、山背(やましろ)で土づくりからこだわって、完全無農薬の有機栽培でお茶づくりをされています。
「かりがねほうじ茶」は煎茶や玉露の茶葉のうち、茎の部分を中心に使った特別なお茶です。「雁が音」の名は、渡り鳥の雁が海上で体を休めるためにとまる小枝に似ているからだとか。情景が思い浮びます。
一般的なほうじ茶よりも香り高く、雑味が少なく、上品な味わい。なかなか出回っていないので、貴重で高価です。
注文が入る分だけ毎回焙じるスタイルで、香り高さが別格です。その時の葉の状態を確認しながら火をいれていきます。熱い砂と一緒に焙じていく、その火加減は職人技。長年の経験と勘のみが頼りです。
お茶農家さんが栽培から最後の焙じまで一貫で行っているところは少なく、そのなかでも中井製茶さんはすべての工程に徹底してこだわって作られています。
ほうじ茶は、煎茶のようにカフェインが多くないので、寝る前にもお飲みいただけます。湯気をぼーっと眺めたり、広がる香りやコポコポ注ぐ音まで、お茶を淹れると五感で癒されるのがいいところ。
あたたかな湯気をゆっくり吸いこむと、自分でも無意識だった疲れや緊張が、ゆるゆるとほどけてゆくような感覚があります。お茶をゆっくりと味わって飲む時間を習慣にするのもいいかもしれません。
もちろん、冷やしても美味しさはそのまま。
オンラインショップや直営店でも根強いファンの方が多い逸品です。(BAN INOUEのスタッフも毎日お昼休みに頂いています。)
ぜひお試しください。