実は、涼しく着るには
コツがあるんです。
風を通し、涼しく過ごせる服・蚊帳の日常着。蚊帳の生地は通気性がよく、素早く汗を吸い、すぐ乾き、蒸れ知らず。じめじめと蒸し暑い日本の夏を快適に過ごす上で、蚊帳の日常着はぴったりなのです。
ただ、蚊帳の日常着でお出かけする際、涼しく着こなすには幾つかポイントがあります。スタッフが個人的な経験を踏まえてまとめてみました。真夏の外出着として「涼しさ」重視で蚊帳の日常着を選びたい場合、是非参考にしてみてください。
重要なのは、
涼しさと透け感のバランス
風を通す蚊帳生地は、「薄手なほど涼しく、薄手なほど透けやすい」のが特徴です。涼しさと透けやすさは比例してしまうため、見た目が涼しそうなアイテムを選ぶと、下着が透けて重ね着が必要になり、結局暑く感じてしまうというケースも。
そのため「透けずに最大限薄手」が、蚊帳の日常着の涼しい着こなしのコツとなります。
方法1
「生地2重アイテム」と「生地2重アイテム」を組み合わせて着る
重ね着でも、蚊帳の日常着だけで上手く組み合わせると、肌触りの良さや通気性を損わずに着ることができます。
一番薄手な生地2枚重ねのアイテムならばレイヤードしても、もこもこと膨らんだり厚みがでないのでおすすめです。
ポイントは、腕や脚部分など透け感が出ても大丈夫な部分はなるべく重ならないように、アイテムを組み合わせること。
ただし、この場合も「晒×晒」など、薄い色同士を組み合わせると透けるので注意が必要です。
蚊帳のペチコートやインナーシリーズは生地2枚重ねアイテムなので、蚊帳の日常着を涼しく着るのに一番おすすめなアイテムです。
▼涼しさ抜群スタッフおすすめコーディネート
- トップス:ボートネックTシャツ
- ワンピース:ノースリーブワンピース(or キノミノースリーブワンピース)
- ボトムス:フレアパンツ
スタッフが個人的におすすめ、風通り抜群な組み合わせの着方です。あえてインナーを使わずにレイヤードしてみました。全身蚊帳の日常着でも違和感なくお出かけできて、涼しく過ごせるコーディネート。上級者さんは、全アイテムを鉄紺で揃えて、セットアップっぽく着てもおしゃれです。
方法2
「生地3枚重ねアイテムの濃い色」を着る
「生地3枚重ねアイテムの濃い色」を着る。これは蚊帳の日常着を1枚で着用するための選び方で、「透けずに最大限薄手」ギリギリのラインを攻めた着方です。
濃い灰色や黒色ってなんとなく暑そう…というイメージがありますが、意外にも、涼しく着るのにおすすめです。濃い色でも、蚊帳の生地感だと軽やかな印象で暑苦しくなりません。
生地3枚重ねのアイテムは暗く濃い色でも、購入してすぐは少し透け感が気になる場合もあります。何度か洗濯するうちに、少しずつ生地の糊が落ちて繊維がほぐれ、生地が収縮して少しずつ織目が詰まります。また生地に立体感も出てきます。そうした生地変化の中で、徐々に透け感が抑えられてゆきます。
ただし生地3重のアイテムでも、胸元にスリットが入っているアイテムや脇まわりが空いているアイテムなどは、インナーが必要になるので注意が必要です。
▼涼しい着こなしおすすめアイテム
- ドルマンスリーブワンピースのつるばみ・鉄紺・深緑・くれない
全体的に少しタイトめなシルエットですが、肌の露出面積が少なく、濃い色だと比較的透けにくいのでおすすめです。
- 襟付シャツの鉄紺
蚊帳の日常着は全体的にリラックス・カジュアルな雰囲気のデザインが多い中、襟付できちんと感を演出してくれるアイテムです。
- 新モンペパンツの墨・つるばみ
腰回りがゆったりデザインのため、暗めの色を選べば比較的透けにくく、下着のラインが出にくいです。襟付きのお洋服など綺麗めアイテムと組み合わせると、バランスよく着こなせます。
方法3
蚊帳ロングスカートもおすすめ
生地4枚重ねで、かなりロング丈(低身長さんは丈を要チェック!)ですが、脚に生地がまとわりつかず風が抜けるので、涼しく着るにはもってこいのアイテムです。
▼涼しい着こなしおすすめアイテム
番外編:部屋着で着るなら
部屋着や寝巻きなど、ホームウェアで着るから透けていても構わないという場合は、当然ながら上記は当てはまりません。もちろんどんな色でもOK。「生地2重でなるべく生地面積が少ないアイテムを1枚で着る」のが、1番涼しく感じるかと思います。
インナー・ペチコートシリーズのアイテムを部屋着として着ているスタッフもいます。
涼しく着こなすためのヒントをいくつかご紹介しました。
猛暑になると言われている、今年の夏。
ぜひ、透け感とのバランスを上手にとりながら、蚊帳の日常着を涼しく着てみてください。