【林田千華 ブログ】ゴミを資源に

代表blog 日々だより
 

自宅にあるものを見渡すと、ほぼ100%のものが新しく作られたものばかり。家具、電化製品、衣服、、、電化製品の本体が再生プラであるわけでもなく、洋服の素材が紡績再生のものでもない。かろうじて20年30年選手のものがあるくらいでしょうか。
「サステナブル」な「コト」は普段の生活環境にはほとんどありません。
やっている「コト」と言えば、フードロス、洋服を大切に長く着ること、再生ゴミの仕分け、マイバッグマイボトルというくらいです。

先日、京都工芸繊維大学の「KYOTO Dsign Lab」を視察する機会があり参加しました。国内最大規模のデザイン、デジタルファクトリーです。最先端のテクノロジーが集約された工房は、3Dプリンター、レーザー加工機、ロボットアーム、デジタル刺繡ミシンやホールガーメントマシンも完備。中でも舌触りや触感を調べるために用いることがある食品用の3Dプリンターは興味深かったです。

ペットボトルの蓋から作る家具に始まり、3Dスキャン計測器データを用いた3Dプリントで複製された帝国ホテル日本館の模型。数式で作るタイル。ライスレジンで作る透明度の高い樹脂の椅子。

バイオマテリアルファクトリーでは新素材の研究会開発。

写真は「未来の下着」というテーマで「生分解性」のみで作られた循環可能な未来の下着。コンブチャレザーやキノコレザーといったバイオ素材を使い、3Dプリンターでバストにフィットするように作られている。
このようなものを着ないといけない世界はどうなのだろうという、行き過ぎた消費社会を考えさせられるきっかけを与える為のデザイン。
全てが目から鱗でした。

大学生の学びの場と私の生活の次元の違い。
ハイテクノロジーとローテクノロジー。
この二つの時空が交わることは無いかもしれませんがお互いが並走しながら、「持続可能な地球」という目標を一つにすることが大切だと思いました。
新しく作り出すものは、「いいもの」でなければいけない。
「いいもの」の私なりの定義は長く使えるものであり、大切にしたいと思えるもの。
消耗品を作るとしたら、それは土にかえるものかアップサイクルできるものか。
ローテクな私の役目としたら、ざっくりですが「丁寧な暮らし」です。
作り出すものには愛情を注ぎ大切に使い、出してしまったゴミはできるだけ資源を活用するということに行き着きます。
とにかく今できることからやろう。

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