Lier幡 沖縄展を終えて

幡にふれる
 

2023年6月24日、本店Lier幡にて「紅型繋ぐ藍NARA」と題してイベントを行いました。
スペシャルゲストは日本を代表する映画作家の河瀨直美さんと、琉球舞踊家の宮城流師範 宮城茂雄さん。

まずは、この日限定のミニコース仕立てで、沖縄の風薫る食事をお召し上がりいただきました。

食前ドリンクのシークワーサーソーダから始まり、前菜には、島らっきょうなどお馴染みの食材から、田芋という珍しい種類のサトイモを使った「ドゥルワカシー」まで 様々なおかずが並びました。

メインディッシュは、泡盛を使いやわらかく仕上げた「茶美豚」の旨煮。食事の最後には、スタッフ手作りのちんすこうにエディブルフラワーとアイスクリームを添えた、可愛らしいミニデザートをお楽しみいただきました。

河瀨直美さんと宮城茂雄さんのトークショーでは、今回の企画に至るまでの事や、沖縄の文化的価値への想いを語ってくださいました。

この日 河瀨さんがお召の帯地も、ひがしやさんの染めでした。

人間国宝の平良敏子さんの芭蕉や、能登上布に描かれた「紅型工房ひがしや」の美しい衣装は宮城さんの私物。技巧を凝らした細かな染め織りに皆さん感動されていました。

お二人のトークの後には、宮城茂雄さんに「揚作田」という琉球古典音楽の楽曲を披露していただきました。この曲には、古典的な沖縄の言葉で綴られた詞で『天候に恵まれ、農作物が豊かに実ること』が歌われており、言葉のしなやかさや、ひとつひとつの美しい舞に心を奪われました。

イベントの最後には、サプライズで河瀨直美さんの書のライブパフォーマンスも!

「尊尊我無(とうとがなし)」という書の軸は、イベントの終わりまで展示しました。

離れの小屋では河瀨直美さんに関する作品展示をしており、地域に根差したドキュメント映像の放映や、脚本やフィルムの展示など・・・ファンにはたまらない、河瀬さんの活動を凝縮した空間となりました。

店内では、沖縄の手仕事を集めた売り場や、「紅型工房ひがしや」で実際に使われている染めの道具展示なども行っていました。

初夏の奈良の地で、沖縄の伝統を感じる。
風土は違っても、どちらも独自の文化を継承する土地として、素晴らしいコラボレーションとなりました。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。


オンラインショップでは、引き続きコラボレーションアイテムをお買い求めいただけます。

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