― 紅型繋ぐ藍NARAプロジェクト ―
映画作家・河瀨直美×紅型工房ひがしや×BAN INOUEのコラボ商品。
紅型独特の美しさに心奪われた日本を代表する映画作家・河瀨直美さん。
沖縄の伝統技法である紅型を日常に取り入れやすく、よりモダンなデザインがあれば…との発想から、沖縄県北部・今帰仁村で琉球紅型・藍型を手掛ける紅型工房ひがしやと、奈良の井上企画・幡を繋ぎました。
奈良と沖縄、それぞれの土地で培われてきた文化的価値を再発見すべくスタートした本プロジェクト。
京都の職人が1本1本丁寧に作りました。
河瀬さんが想う「つなぐ」をテーマにデザインしました
“奈良と沖縄、それぞれの土地で培われてきた文化的価値を再発見する”というコンセプトから、琉球紅型によく用いられる菊や松、梅、筏などを配置し、その中に奈良の鹿や正倉院文様に用いられる花食い鳥・蔓をあしらいました。
〈琉球藍:鹿柄〉
紅型工房ひがしやが栽培する琉球藍を使用しています。
紅型の技法のひとつ、琉球藍の濃淡と紅型の顔料で染める沖縄独自の琉球藍型(えーがた)の技法を用いて少しずつ職人が手染めしています。
〈奈良の墨:花食い鳥柄〉
花食い鳥柄には奈良の墨を使用しました。青々墨(せいせいぼく)という青味の強い墨です。
奈良は固形墨の国内シェアの9割を占めています。
寺社仏閣が多く、写経や木版刷りの経典に使用されていたこともあり、現在でも墨の生産量は国内トップです。
≪ 紅型・藍型とは ≫
日本を代表する染色技法として、京友禅や江戸小紋に並び認知度の高い「紅型(びんがた)」。
自然豊かな南の土地で育まれた独特の華やかさが魅力の染物です。鮮やかな配色が印象深い紅型ですが、藍色の濃淡で染められたものを「藍型(えーがた)」と呼びます。
王朝時代から続く染め方は今もほとんど変わらず、たくさんの人を魅了しています。
本企画ではそんな藍型と、奈良の墨を用いた墨色一色で紅型の伝統技法を用いながらもモダンなデザインを目指しました。
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