幡の蚊帳素材をアップサイクルしたサスティナブルコレクション「marrow」のジャケット。
■デザイン
・気軽に選べる襟なしデザインながら、カジュアルになりすぎません。
・どんな人にも似合う、直線的なデザイン。
・前身頃にポケット二つ付き。
■素材
綿100% 二重織でふっくらと織り上げたmarrowテキスタイル
「蚊帳再生プロジェクト」で自社開発した、温かくなめらかな生地です。
生地の表面には「蚊帳」のカラフルな綿を表情として残しています。
■おすすめのスタイリング
・同色のスカートやパンツを合わせてセットアップ風に。
・袖口をロールアップして抜け感を出して。
・シンプルなワンピースの上に合わせて、きちんとコーディネートに。
このアイテムはクラフトバイヤー・日野明子さんの監修です。
【日野さんコメント】
冬に「綿」。ウール繊維でかぶれる人にとって、冬の服選びはなかなか難しいものです。
そんな時の強い味方がこのmarrow。
「蚊帳生地再生プロジェクト」から生まれたこの生地は、残布や古着を一度、ほぐし、糸にし、こちらを緯糸(よこいと)に使い、二重織にしたので、合格点の温かさ。
さらに質感もしっとり、しっかり、シワの風合いもよいです。
かつ、材料は再利用しながら、手間は惜しまずアップサイクルして、「地球にいいことをしている」ことも嬉しいポイントです。
▼THE BASICはこちら
https://www.ban-inoue-shop.com/f/basics
●「marrow」シリーズとは●
marrowは「蚊帳製品」の生産時に出来る裁断後の余り布や、着古された「かやの日常着」を原料の一部に使用しています。
のちにmarrowも原料になることで、循環型経済を確立していきます。
廃棄物や無駄、汚染を発生させないように、原料のリサイクルを想定した上で製品デザインやサービスをプラン段階から設計することが本質にあると考えています。
●アップサイクル商品ができるまで●
1.回収
「蚊帳製品」の生産時の余り布/着古した「かやの日常着」を回収し、全20色をそれぞれ色ごとに分けます。
2.反毛
廃棄予定だった余り布の蚊帳生地を「綿」状にします。
※反毛とは廃棄糸、廃棄生地、古着などを綿状に戻して繊維として再利用することです。近年のサスティナブル志向によって改めて注目されている繊維再利用手段の1つです。
3. 反毛糸
綿を紡績し糸にしていきます。
4.織り
出来上がった反毛糸を2重織に織っていき、生地にします。
5.製品化/販売
できた生地を縫製し、製品化。
ひとつの生地に4~7色の蚊帳生地が混在していることで、よく見るとネップの表情や生地に小さな彩りが見えます。
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記事『アップサイクルが形になるまで』>>